AI 2026.10.26

日本HP、NVIDIA GB300搭載のAI開発向けワークステーション「HP ZGX Fury G1n AI Station」を発表 1兆パラメータ規模のモデルの推論に対応

文・webmaster 約4分
日本HP、NVIDIA GB300搭載のAI開発向けワークステーション「HP ZGX Fury G1n AI Station」を発表 1兆パラメータ規模のモデルの推論に対応

株式会社 日本HP(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:岡戸 伸樹)は、AI開発に特化したタワー型ワークステーションの新製品「HP ZGX Fury G1n AI Station」を発表しました。748GBのコヒーレントメモリを備えたNVIDIA GB300 Grace Blackwell Ultra Desktop Superchipを搭載し、1兆パラメータ規模のモデルによる推論処理に対応します。HP 希望販売価格(税込)は28,490,000円~で、販売開始日は10月27日です。

クラウドと自社データセンターの「すき間」を埋める

AIを取り巻く環境は急速に進化しており、高度なAI開発や推論処理を支えるコンピューティング性能への需要はこれまで以上に高まっています。データ量の増大に加え、レイテンシー、プライバシー、コストへの対応も求められるようになりました。こうした中でAI推論は、データが生成される場所により近い環境で実行されるようになっており、クラウドの外でも本番環境に対応できる性能が必要とされています。

クラウドは大規模な処理を実現するうえで引き続き重要です。一方で、エージェント型AIの普及に伴い、トークン消費量とコンピューティング需要は大幅に増えています。トークン単価が下がっても、AIワークロード全体のトークン消費量は増え続けるため、実際の運用ではコストの増大やレイテンシーの変動が課題になっています。しかし、多くの企業やチームにとって、従来型のデータセンターインフラを自ら構築・運用することは現実的ではありません。新製品は、このギャップを埋め、データセンタークラスのAIパフォーマンスをデスクサイドで提供する製品として位置付けられています。

専用設備なしで大規模モデルのファインチューニングも

「HP ZGX Fury G1n AI Station」は、専用インフラや専用の冷却設備、大掛かりな設備を必要とすることなく、1,000億パラメータを超えるモデルのファインチューニングや、複数の開発者による並行作業が可能です。

また、開発から本番運用までを同一システム上でシームレスに行えるため、クラウドや遠隔地のデータセンターへワークロードを移行する際のコストを削減できます。低レイテンシーと予測可能なコストを実現しつつ、データとワークフローを自社環境で管理できる点も特徴です。

主な特長

  • デスクサイドで本番環境レベルのAI推論:モデルサイズに応じて、複数ユーザーによる推論処理の同時実行に対応。AIの開発、検証、展開を1台のシステム上で完結でき、クラウドへのワークロード移行を必要としません。
  • NVIDIA GB300のAI性能をデスクサイドで:最大1兆パラメータ規模の最先端AIモデルをローカルで実行可能。オフィスやラボで、複数の開発者による並行作業と、1,000億パラメータを超える大規模モデルのファインチューニングを行えます。
  • ニーズに応じた柔軟なスケールアウト:複数のシステムを連携して処理能力を拡張でき、モデルの大規模化やAIワークロードの増加に合わせてコンピューティング環境を広げられます。
  • ソフトウェア選択の自由とデータ主権:オープンソースをベースとした柔軟なソフトウェア環境に加え、すぐに使い始められるよう事前に構成された無料のAIツール群「HP ZGX Toolkit」を提供。ライセンス料金は不要で、ハードウェアレベルの保護、分離されたパイプライン、データ主権に配慮した導入オプションにより、機密性の高いデータを安全に管理できます。
  • デスクサイドとラックマウントの両方に対応:オフィスやラボでのデスクサイド利用から、データセンターでのラック設置まで、運用環境に応じて導入できます。

NVIDIA OpenShellでAIエージェントを分離環境で実行

AIエージェントの安全な展開に向けては、NVIDIA OpenShellに対応します。NVIDIA OpenShellは、AIエージェントの動作や推論処理を実行する場所を制御するオープンソースランタイムです。「claws」と呼ばれる自律型AIエージェントを分離されたサンドボックス環境で実行することで、開発者がプライバシーとセキュリティをコントロールできる環境を提供します。

価格と提供時期

「HP ZGX Fury G1n AI Station」のHP 希望販売価格(税込)は28,490,000円~、販売開始日は10月27日です。また、Windowsへの対応も2026年12月以降に予定されています。なお、価格や仕様、提供時期などの情報は予告なく変更となる場合があります。

出典:株式会社 日本HP

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