AI 2026.09.11

米Tamar AI、AI映像配信「Glanze」をベネチア国際映画祭で発表、日韓AI映画ハッカソンも開催へ

米Tamar AIは、AIを活用した新しい映像ストリーミングプラットフォーム「Glanze」を第83回ベネチア国際映画祭で発表しました。このサービスは、AIによる作品制作から配信までを一貫して支援するエコシステムの一部であり、10月には日本と韓国でAI映画ハッカソンも開催されます。

文・webmaster 約4分
米Tamar AI、AI映像配信「Glanze」をベネチア国際映画祭で発表、日韓AI映画ハッカソンも開催へ

AI映像配信プラットフォーム「Glanze」とは

Tamar AIは、AIを活用して映像やコンテンツを制作できるクリエイティブプラットフォーム「TapNow」を開発しています。「Glanze」は、この「TapNow」の仕組みをさらに発展させたストリーミングサービスです。AIによって制作されたオリジナルシリーズや映画作品、さらに物語の世界を自由に探索できるコンテンツなどを楽しむことができます。

このプラットフォームは、Tamar AIが開発した「TapNow」の技術と、世界中で新しいコンテンツを生み出すプロジェクト「10,000 Parallel Universes」によって支えられています。Glanzeの最大の特徴は、単に作品を視聴するだけでなく、自分で新しい物語や作品を探すこと自体をエンターテイメントとして楽しめる点にあります。サービス開始時には、まず40作品がプレビュー可能となり、従来のストリーミングサービスの地域的な制約を超え、国境を越えたクリエイティビティを世界中の視聴者に届けます。

ベネチア国際映画祭での発表

Tamar AIの共同創設者であるクラウス・ヘ氏は、ベネチア国際映画祭でのGlanzeの発表について、「ベネチア国際映画祭は、映画の未来が世界に向けて発表される重要な場所です。そこでGlanzeを発表することで、AIが映画業界における新しい創造力となることを示したい」とコメントしています。

Glanzeの正式発表に合わせ、9月4日にはベネチア国際映画祭の「ヴェネツィア・プロダクション・ブリッジ」で、TapNowが共催するパネルディスカッションが開催されました。このイベントは「AI × Cinema:10,000 Parallel Universes Initiative」と題され、AI映画のクリエイターや業界関係者、映画教育者などが参加し、AIが映画制作やビジネスにどのような変化をもたらすのかについて議論が交わされました。イベントの最後には、「10,000 Parallel Universes」の代表作品である「Primodia」が紹介され、TapNowのAI技術が実際の作品制作でどのように活用されているかが披露されました。

パネルディスカッションの様子

さらに9月7日には、同プロジェクトから選りすぐりのAI作品の上映会が開催され、Glanzeが世界に届けようとするAIによって生み出された新しい物語や世界観を、観客が初めて体験する機会となりました。

今後の展開:日韓AI映画ハッカソン

ベネチアでの発表は、Tamar AIにとって今後の活動のスタート地点となります。同社は、10月16日から19日まで、「Arena Peak Asia」というタイトルで、日本と韓国でAI映画制作のクリエイターを対象としたハッカソンを開催する予定です。このハッカソンでは、国境を越えてAIを使ったストーリーを生み出すことをテーマとしています。

Tamar AIについて

Tamar AIは、アメリカ・カリフォルニア州パロアルトに本社を置くAIクリエイティブ企業です。「AIはクリエイターの仕事を奪うものではなく、クリエイターの創造力をさらに引き出すためのもの」という考え方を掲げています。主力サービスである「TapNow」は、AIを使って作品を作るための世界初のクリエイティブOS(オペレーティングシステム)です。AI制作ツール、クリエイター同士のコミュニティ、クリエイターの育成、作品制作、教育、そして作品配信(Glanze)を一つのエコシステム(生態系)として提供しています。これにより、クリエイターがアイデアを思いつく段階から完成した作品を世界中の人々に届けるまでの一連の流れを、「TapNow」のエコシステムの中で実現しています。現在、150以上の国と地域のクリエイターに利用されており、アイデア段階から作品の完成・配信まで、制作活動の全ての段階でクリエイターを支援しています。

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