AI 2026.08.26

AI時代の新しい学びを共創する「DICT Education DAO」、クラウドファンディングでファーストゴール達成

AIの進化に対応した新しい教育のあり方を模索する共育共創コミュニティ「DICT Education DAO」が、活動資金を集めるクラウドファンディングで最初の目標を達成しました。来る8月27日からは、奥多摩の廃校を活用した施設で共創プログラムが開催され、実践を通じて得られた知見は国内外に発信される予定です。

文・webmaster 約5分
AI時代の新しい学びを共創する「DICT Education DAO」、クラウドファンディングでファーストゴール達成

AI時代に求められる新たな学びの形

生成AIの進化により、知識や情報は瞬時に手に入れられる時代となりました。このような状況において、共育共創コミュニティ「DICT Education DAO」は、「誰と出会うか」「どのような問いを立てるか」「異なる価値観を持つ人々とどう協働するか」といった要素の重要性が増していると考えています。

同コミュニティが大切にしているのは、各自の経験や知見を持ち寄りながらも、肩書きにとらわれず自分自身の言葉で問いを発し、互いの問いに寄り添い共に考える姿勢です。教育を学校だけの営みと捉えず、誰もが学び手であり実践者であり共創者となる、この考え方を「共育共創」と呼んでいます。

「universitas」の思想を現代に

「大学」の語源の一つとされる「universitas」は、学びたいという志を持つ人々が自発的に集まり、議論を通じて知を生み出す共同体を意味していました。DICT Education DAOは、この「universitas」の思想を現代に照らし合わせ、特定の学校や大学に限定されない市民大学的な学びの共同体として実装することを目指しています。

歴史画風の議論の様子

運営においては、一人ひとりが主体的に意思決定や活動に関わり、共通の目的に向かって協働する「DAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自律組織)」の考え方を基盤としています。これは、「教える人」と「学ぶ人」という固定された役割を超え、誰もが学び手、実践者、そして共創者となる学びの形を目指すものです。

奥多摩の廃校で実践、知見を国内外へ

第一弾の実践となる「Education Co-Creation Camp」は、東京都奥多摩町の旧中学校校舎を活用した施設で開催されます。新しい会議室ではなく、かつて学校だった場所を選ぶことで、施設が役割を終えた後も、人々が出会い、学び合う営みが続いていくというメッセージが込められています。

プログラムには、教育、研究、企業、地域実践など、多様な分野から参加者が集まります。各自の問いや実践を共有する「フラッシュピッチ」、少人数での対話、自然の中での散策、共同調理などが行われます。非日常の環境で共に時間を過ごすことが、参加者間の信頼形成や、新たな教育プロジェクトの創出にどのような影響を与えるかについても、継続的な実践研究へと繋げられます。

このEducation Co-Creation Campを含む実践研究の成果は、2026年10月15日~18日に台湾・高雄の国立中山大学で開催される「TERA Conference 2026 & WERA Focal Meeting」で発表される予定です。また、2027年6月6日~9日にラトビア・リガで開催予定の「ISPIM Innovation Conference 2027」への研究展開も検討されており、共創プロセスが教育研究だけでなく、地域変革やイノベーション・マネジメントの観点からも言語化されることが期待されます。

知識循環のプロセス図

クラウドファンディングはセカンドゴールへ

今回のクラウドファンディングは、活動資金の調達に加え、教育の未来を共に考え、実践する仲間との出会いを目的としています。ファーストゴールの30万円は達成し、現在はセカンドゴールである60万円を目指しています。セカンドゴール達成により、共同研究や国際カンファレンスでの発表、その成果を国内の教育現場や地域へ還元する活動が推進されます。

支援者は、以下の方法で活動に関わることができます。

  • 支援者限定の活動報告を受け取る

  • WERAでの研究発表に関するオンライン報告会へ参加する

  • 共感者限定の少人数交流イベントへ参加する

  • 教育プログラムや共創プロジェクトへ関わる

  • 共同オーナーとの対話・特別講義の実施

クラウドファンディングの目標を伝える画像

クラウドファンディングの詳細は、以下のプロジェクトページで確認できます。
https://for-good.net/project/1003988

DICT Education DAOとDICTについて

DICT Education DAOは、国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」から派生した共育共創コミュニティです。教育者、研究者、企業人、地域の実践者、保護者、学生など、多様な立場の参加者が新しい学びと教育を共創しています。

DICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)は、2022年に社会起業家であり社会物理学者の山本晋也氏によって創設されたコミュニティです。Web 3.0とDAOを基盤に、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を通じて、新しい価値創造の形を模索しています。

DICTのロゴ

DICTは国内外の多様な拠点で活動を展開し、創設以来18社の法人を生み出してきました。起業家や研究者、プロデューサー、アーティスト、クリエイターが集い、国際的な共創を推進する共鳴場として注目を集めています。

山本晋也氏のプロフィールについては、以下のリンクから確認できます。
https://www.virgo-all-creation.com/shinya-yamamoto

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