DX・業務効率化 2026.10.26

墨出しロボット「SUMIDAS」が日本ロボット学会「実用化技術賞」を受賞 未来機械・竹中工務店・レンタルのニッケンが共同開発

文・webmaster 約3分
墨出しロボット「SUMIDAS」が日本ロボット学会「実用化技術賞」を受賞 未来機械・竹中工務店・レンタルのニッケンが共同開発

株式会社未来機械(本社:香川県高松市)は、株式会社竹中工務店、株式会社レンタルのニッケンと共同開発した墨出しロボット「SUMIDAS」が、一般社団法人日本ロボット学会の2026年度(第31回)「実用化技術賞」を受賞したと発表した。表彰式は2026年9月3日、第44回日本ロボット学会学術講演会の会期中に行われた。

測量機(左)と墨出しロボット(右)
測量機(左)と墨出しロボット(右)

建築現場の「墨出し」を自走ロボットで自動化

墨出しとは、建築施工において部材の取り付け位置などの情報を床面に記していく作業を指す。SUMIDASは、この作業を自動で行う自走式のロボットシステムだ。3次元レーザ測量機でロボットの位置を計測しながら、CADデータに基づいて床面に墨出しを行う。

開発は3社の役割分担によって進められた。竹中工務店が基本特許の発明と試作機の開発・検証を、未来機械が商用機の開発と製造を担当している。レンタルのニッケンは、2023年11月からこのロボットのレンタル事業を展開している。

ロボットによる床面への描画の様子
ロボットによる床面への描画の様子

AIBOや「ミネルバ2」も受賞した実用化技術賞

実用化技術賞は、ロボット技術の研究開発成果が産業分野の自動化の推進や社会生活の改善に直接役立てられ、ロボット技術の社会への貢献が一層進むことを目的とした賞だ。日本ロボット学会が毎年、ロボットに関する優秀な実用化技術を開発した個人やグループに贈呈している。

過去の受賞技術には、エンターテイメントロボットAIBO(2002年)、「きぼう」ロボットアーム軌道上組立技術(2011年)、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載された小惑星探査ローバ「ミネルバ2」(2019年)などがある。

SUMIDASの受賞者は3社の計10名。このうち未来機械からは次の3名が名を連ねた。

  • 代表取締役社長 三宅 徹氏
  • 最高開発責任者(CDO) 三輪 悟氏
  • 機械設計エンジニア 多田 和弘氏

機体供給を継続、海外市場向けには「HOKUSAI」を展開

未来機械は、レンタルのニッケンによるSUMIDASのレンタル事業に向けて、引き続き機体の製造と供給を担う。また、SUMIDASと共通の技術を用いた自社製品の墨出しロボット「HOKUSAI」を、主に海外市場向けに展開している。

代表取締役社長の三宅徹氏は、今回の受賞を、竹中工務店による着想と検証、未来機械による商用機の開発と製造、レンタルのニッケンによる現場への展開という3社の役割分担が一つの製品として結実したことに対するものと受け止めているとコメントした。また、同社が創業以来、屋外や過酷な環境で稼働するロボットの研究開発を手掛けてきたことに触れ、建設現場で使われる機械として実用化に至った技術が学会から評価されたことを励みに、今後も現場で使われるロボットの社会実装に取り組むとしている。

未来機械は2004年3月24日の設立。「テクノロジーでロボットを当たり前の存在にし、人々を苦役から解放する」をミッションに掲げ、屋外や過酷な環境で稼働するロボットの研究開発、製造、販売を手掛けている。

出典:株式会社未来機械

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