新拠点の全貌:生産能力と体験価値の向上
新拠点は、生産能力を年間30,000台以上に拡大し、工場面積も38,000㎡に拡張されました。また、3,000㎡の展示スペースを持つミュージアムと、4,200㎡の一般開放される複合スペースが設けられ、バイク製造とブランド体験における新しい世界基準を提示しています。
建築家グレッグ・リン氏率いる世界的なチームが設計を手掛けたこの施設は、ヴェネチア・ビエンナーレ建築展の金獅子賞を受賞したデザイナーによるもので、革新と実験と歴史が溶け合う独自の文化空間を創出しています。


最新技術と環境への配慮を兼ね備えたファクトリー
新しいファクトリーは、環境への配慮と資源の効率的な活用を重視して設計されました。1,300㎡の太陽光パネルを備え、自然光を最大限に取り入れながら、クラスA基準(環境性能に関する建築物の高評価基準)で建設されています。1921年以来、多くの人々を迎えてきたヴィア・パロディの赤いゲートは変わらずそこにあり、その先に最先端の工場が広がります。
工場全体の面積は38,000㎡に拡大し、新たに5,500㎡の産業用建屋が加わりました。生産能力は年間30,000台以上に引き上げられ、オフィススペースも380㎡増設されています。最新世代の自動化エンジン組立ラインは、既存建物の改装ではなく、最先端技術を備えた完全新設の施設です。最終組立工場はエンジン工場と全自動のコンベアシステムで結ばれています。生産ラインの最終地点では、完成したバイクがボストンのピアッジオ・ファスト・フォワード(PFF)製の地上走行ドローン「kilo™」に引き渡され、最終検査に送られます。これにより作業員の身体的負担を最小限に抑え、安全性が高められています。




モト・グッツィの歴史を体感するミュージアム
工場に隣接する新しいミュージアムは、3,000㎡の広さを誇り、マンデッロで生産されるバイクのメタリックな美意識からインスピレーションを得たデザインが特徴です。光あふれる開放的な空間には、バイクを思わせる形状や仕上げが随所に施され、建築とブランドのアイデンティティが一体となっています。
コレクションには、修復された160台を超える貴重な二輪車が並びます。モト・グッツィの原点となった世界に一台しかないプロトタイプ「G.P.」から現行モデルまで、伝説的なモデルやWGP世界ロードレース選手権を14度制したレーシングマシンも展示されます。映画、レース、旅、アート、軍用・警察用車両など、さまざまなセクションが新しいミュージアム体験を提供します。来館者は、モト・グッツィの歴史とモデルを通して、100年を超える社会・文化・技術・デザインの変遷をたどることができます。ミュージアムには組立ラインを望む窓も備えられており、バイクが作られる工程を直接見学することが可能です。






一般開放される複合スペース:文化・創造・エンターテインメントのハブ
新しい複合スペースは総面積4,200㎡で、広々とした屋外エリア、修復された風洞実験施設「ガレリア・デル・ヴェント」、中央広場を見下ろす高台のテラスが含まれます。テラスにはモト・グッツィのイーグル(ブランドロゴの鷲)の巨大なモザイクが飾られています。屋外エリアは歩行者専用で、象徴的なプロムナードを形づくる2つの並木広場や、稼働中の工場を眺めながら歩ける小道が整備されています。これらのエリアはすべて、世界中からの来場者を一年中迎えられるよう設計されています。
複合施設内には、大型のMotoplexストア(ピアッジオグループ傘下ブランドの複合店舗)、カフェ、ワークショップやイベントのスペース、新しいオーディトリアムが設けられています。この施設は、世界中のグッツィファンやバイク愛好家にとって、唯一無二の目的地となるでしょう。








ピアッジオグループCEOのミケーレ・コラニーノ氏は、「約5年にわたる努力と5,000万ユーロを超える投資の末に、モト・グッツィの新しい章を発表できることを、大きな誇りとともに伝えます。このプロジェクトは工場とミュージアムを一新するもので、過去と現在が共存しながら、世界のバイク産業でも屈指の先進的な工場が誕生します。モト・グッツィは世界で最も愛され、象徴的なモーターサイクルブランドの一つであり、モト・グッツィに乗るということは、一世紀を超えるイタリアの歴史と、私たちの記憶、そして未来への希望とともに走ることです」と述べています。
モト・グッツィの新たな拠点は、その革新的な建築と最新の生産設備、そして豊かなブランド体験を通じて、世界のバイク文化に新たな息吹を吹き込むことでしょう。
モト・グッツィに関する詳細は、以下の公式サイトで確認できます。