株式会社セルフプラス(本社:東京都練馬区、代表取締役:黒岩俊児)は2026年10月22日、企業のWordPressサイトをPHPを使わないCMSへ移す「脱WordPress移行代行」で、新たに「CMS付きプラン」の提供を始めました。移行後も、お知らせ・ブログと、あらかじめ決めた固定ページの文章・画像は、社内の担当者がブラウザの管理画面から更新できます。
CMS付きプランで用意されるもの
このプランでは、CMS「EmDash」を使って管理画面を構築します。提供内容は次のとおりです。
- EmDashによる管理画面の構築
- ログインの設定
- 更新できる箇所の設定
- WordPressの投稿の取り込み
- 変更するURLの301転送
- 日本語の使い方マニュアル
導入時には、利用企業の画面でお知らせを1本公開するところまで同社が案内します。
通常プランとは構成と更新方法が異なる
CMS付きプランは、Cloudflare上で動くアプリとして構築されます。静的なHTMLファイルを配信する通常プランとは、構成も更新方法も異なります。PHPを使わない構成へ移った後も、CMS本体やアカウントなどの管理は必要になります。同社は月額の支援として、動作の点検、EmDash本体やCloudflareの変更への対応、使い方に関する質問への回答などを行います。
棚卸しと見積もりは無料、移行と月額支援は有料
サイトのURLを伝えると、ページ数やフォーム数などを整理した棚卸し表と見積もりが無料で返されます。移行・構築と月額の支援は有料です。同社は、サイトを更新する人と更新頻度を聞き取ったうえで、CMS付きプランと静的サイトの通常プランのうち適した構成を案内します。通常プランでは、GitHubでの納品、引継書、更新マニュアルが用意されます。
相談から公開までの流れは、無料相談、現在のサイトの棚卸し・見積もり(無料)、契約、移行、確認・公開、更新マニュアルの受け渡しの順です。同社は、移行を検討している間も、現在のサイトのPHPやWordPress本体・プラグイン・テーマの更新対応は必要だとしています。
背景にあるPHPの脆弱性「php2shell」
提供の背景として同社が挙げるのが、PHPの更新とサイトの運用体制です。PHPのセキュリティチームは2026年10月21日、深刻度criticalの脆弱性2件を修正するバージョンを公開しました。報道やセキュリティ企業の間では「php2shell」と呼ばれています。修正版は以下のとおりです。
- 8.2系:8.2.35
- 8.3系:8.3.36
- 8.4系:8.4.27
- 8.5系:8.5.12
同社は、今回の公表はPHPに関するものであり、WordPress本体に関する公表とは区別して確認する必要があるとしています。対象の確認と更新は、PHP公式や利用中のサーバー会社・保守会社の案内に沿って進めるよう求めています。なお、同社のShopifyカスタムアプリと同社サイトはPHPを使わずに動いており、今回のPHPの脆弱性の影響を受けないと報告しています。
WordPressを使い続ける場合の更新の分担
同社は、WordPressで運用を続ける場合の更新の分担を次のように整理しています。
- サーバーのPHP:自社・保守会社・サーバー会社の担当範囲と更新時期を確認する。利用者側でバージョンの切り替えが必要な場合もある
- WordPress本体:自社または保守会社が、更新情報・互換性・更新後の表示や機能を確認する
- プラグイン・テーマ:自社または保守会社が、提供元の更新情報と互換性を確認する
- サーバーの保守:契約範囲に沿って、保守・バックアップ・障害時の連絡先を確認する
静的サイトへ移行すると何が変わるのか
WordPressで運用を続ける場合は、PHPとデータベースでページを生成するため、PHP、WordPress本体、プラグイン、テーマの更新が必要です。一方、静的サイトへ移行する場合は用意したHTMLファイルを配信する仕組みとなり、配信サーバーでPHPを動かさない構成では、PHPの脆弱性は当てはまりません。
ただし、移行後もドメイン・DNS、サーバーやリポジトリのアカウント、二段階認証、フォームの外部サービスなどの管理が必要です。同社は、どのサイトでも不正アクセスは起こりうるとしたうえで、静的サイトへ移行した後もアカウントや外部サービスの管理は続ける必要があるとしています。そのうえで、現在の機能と更新方法を確認し、運用を続けるか移行するかを判断するとしています。
セルフプラスは2015年9月11日設立で、Shopify Plus PartnerおよびApp Unityの認定を受けています。相談・見積もりは無料で、同社の専用ページのフォームから申し込めます。
出典:株式会社セルフプラス