セキュリティ 2026.10.25

PHPに深刻度9.2の脆弱性2件、修正版公開 「ホームページのリフォーム屋さん」が中小企業向け「PHP・WordPress更新代行サービス」を1サイト35,000円(税別)から開始

文・webmaster 約5分
PHPに深刻度9.2の脆弱性2件、修正版公開 「ホームページのリフォーム屋さん」が中小企業向け「PHP・WordPress更新代行サービス」を1サイト35,000円(税別)から開始

YOUNEEDS株式会社は、運営するWebサイト制作・運用支援サービス「ホームページのリフォーム屋さん」で、中小企業向けの「PHP・WordPress更新代行サービス」を始めた。基本料金は1サイト35,000円(税別)から。2026年10月21日にはPHPの重大な脆弱性2件に対応する修正版が公開され、企業には自社WebサイトのPHP利用状況や更新状況の確認が求められている。一方、専任のWeb担当者がいない中小企業では、ホームページの制作後にシステムの更新や保守管理が長期間行われていないケースもある。新サービスは、こうした中小企業が必要な更新作業に取り組みやすいよう提供するものだ。

PHPに深刻度9.2の脆弱性2件、修正版公開 「ホームページのリフォーム屋さん」が中小企業向け「PHP・WordPress更新代行サービス」を1サイト35,000円(税別)から開始

認証なしでコードを実行されるおそれ、PHPの修正版が10月21日に登場

PHPの開発元であるThe PHP Groupは、2026年10月21日、2件の重大な脆弱性に対応する修正版を公開した。対象の脆弱性は以下の2件で、どちらもCVSS v4.0で深刻度9.2(Critical)と評価されている。攻撃者がログインせずに、遠隔から不正なプログラムを実行できるおそれがあるとされる。

  • CVE-2026-109618
  • CVE-2026-109619

修正版として公開されたのは、PHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35だ。PHP 8.1以前のバージョンは公式サポートがすでに終了しており、今回の脆弱性に対する修正版も提供されていない。また、PHP 8.2も2026年12月31日にセキュリティサポートが終了する予定となっている。

PHPは、世界中のWebサイトで使われているWordPressなどを動かすための技術だ。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)も、PHPを利用するWebサイトの運営者などに向けて、利用状況の把握や必要な対策の準備を呼びかけている。今回の脆弱性はすべてのWebサイトに同じ条件で影響するものではないが、PHPを利用している企業にとっては、自社サイトの利用環境や更新状況を確認する重要な機会となっている。

中小企業ではホームページの管理が後回しになりやすい

大企業では、情報システム部門や外部の専門事業者を通じて、Webサイトのセキュリティ対策に必要な人員や予算を確保できる場合がある。一方で中小企業では、ホームページの制作後に保守管理の担当者がいなくなったり、制作会社との契約が終わったりして、システムの更新状況を長期間確認していないケースもある。特に、ホームページが問題なく表示されている場合、経営者や担当者が更新の必要性を認識しにくいことがあるという。

しかし、Webサイトが正常に表示されていることと、適切に保守管理されていることは必ずしも同じではない。古いシステムを使い続けると、既知の脆弱性への対応が遅れたり、将来の更新作業が複雑になったりする可能性がある。改ざんや情報漏えい、サイト停止などが起きれば、復旧費用に加えて営業機会の損失や取引先からの信用低下につながることも考えられ、限られた人員や予算で事業を回す中小企業にとっては大きな負担になりかねない。

レンタルサーバーを使っている場合はサーバー事業者がPHPのセキュリティ修正を適用するケースもあるが、長年更新していないPHPを新しいバージョンへ切り替える際には、WordPress本体やテーマ、プラグインとの互換性が問題になることがある。そのため、古いPHPを利用していることが分かっていても、「更新したらホームページが表示されなくなるのでは」「問い合わせフォームが使えなくなったら困る」「以前の制作会社と連絡が取れず、誰に頼めばいいか分からない」といった理由から、更新を先延ばしにしてしまうケースも考えられるとしている。

状況確認から更新後の動作確認までを支援

新サービスは、PHPやWordPressを利用している中小企業のホームページを対象に、現在のシステム環境を確認したうえで必要な更新作業を支援するもの。単にバージョンを切り替えるだけでなく、Webサイトの構成や利用環境を確認しながら、更新後の表示や主要な機能への影響にも配慮して作業を進める。主に、一般的なレンタルサーバー上で運用されているWordPressサイトを対象としている。

  • PHP・WordPressなどの更新状況の確認
  • Webサイトの環境に応じたアップデート対応
  • 更新後の動作確認および必要なサポート
  • 基本料金:1サイト35,000円(税別)から

Webサイトの構成やシステム環境によって、対応内容や料金が異なる場合がある。大規模な改修や特殊なシステムへの対応が必要な場合は別途見積もりとなる。また、更新後に不具合が生じないことや、すべてのセキュリティ上の問題が解消されることを保証するものではないとしている。

想定する利用企業と相談の流れ

同社は、セキュリティ対策の重要性を理解していても、専門知識がない、相談先が分からない、費用感がつかめないといった理由で対応を先延ばしにしている企業に向け、確認や更新作業の入口として基本料金を1サイト35,000円(税別)からに設定した。数年前にホームページを制作して以来更新状況を確認していない企業、PHPやWordPressのバージョンが分からない企業、社内にWebサイトの専門担当者がいない企業、以前の制作会社や管理担当者に相談できない企業、今回のPHP脆弱性に関する報道を受けて自社サイトの状況を確認したい企業などを想定している。相談を受けると、まず対象のホームページを確認し、対応可否・料金・作業時期を案内する。問い合わせの際は「PHP・WordPress更新代行について」と伝えるよう呼びかけている。

出典:ユーニーズ

XFacebookLINE

関連する記事

Related

コメントを書く

メールアドレスは公開されません。