株式会社シグマ(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:山木和人)は2026年10月23日、Lマウント用とソニー Eマウント用の単焦点レンズ『Sigma 50mm F1.4 CL DG | Contemporary』を発表した。F1.4の明るさと、被写体を際立たせる豊かな質感描写を、小型軽量で高品位な金属ボディに収めたモデルだ。”プレミアム・コンパクト・プライム”を掲げるIシリーズの新しい系譜「CL」として位置づけられている。発売は2027年 早春の予定で、正式な発売日と価格は決まり次第案内するとしている。
収差を「意図的に」制御し、柔らかな質感描写を狙う
本製品の光学系は、最新技術を駆使して設計された。同社によると、徹底的なシミュレーションで収差を意図的にコントロールすることで、ピント面の柔らかさ、美しく豊富なボケ、被写体を際立たせるなめらかな背景描写を実現したという。また、画面全体でぬくもりと自然な立体感を感じられる描写は、特にポートレートやスナップで最高のパフォーマンスを発揮するとしている。
レンズ構成は、全群繰り出し式のクラシカルな6群9枚だ。3枚の非球面レンズと1枚のFLDガラスを効果的に配置し、小型軽量化を図った。非球面レンズを適切に配置したことで、小型軽量なレンズでは避けることが困難なゴーストの抑制にも成功したという。内面反射を排除しつつ収差を精密にコントロールし、開放F1.4で最も美しいボケと豊かな立体感が得られるように設計した。特に、後ボケが美しくなだらかに変化していく描写を特徴としている。
新開発AFアクチュエータ「RDD」で小型化
同社は全長を短くするため、あえてインナーフォーカス構造を採らず、全群繰り出し式を選んだ。重くなるフォーカシングユニットを駆動するために新たに開発したのが、AFアクチュエータ「RDD(Rotary Direct Drive)」だ。HLA(High-response Linear Actuator)で採用しているマグネットとコイルを、鏡筒の形状に合わせて円周方向に配置したパワフルな構成となっている。これにより外径のサイズアップを抑え、スリムで高トルクなAFメカニズムを実現した。同社は、大口径F1.4単焦点として圧倒的な小型化を実現したとしている。
RDDはフォーカスレンズをダイレクトに駆動する。この特徴を生かし、オートフォーカス動作中にフォーカスリングを回転させるだけで、自動的にマニュアルフォーカスへ切り替わる仕組みを備えた。その都度AF/MFスイッチを操作する必要がないため、シャッターチャンスを逃さずに撮影できるとしている。
総金属ボディに距離目盛と被写界深度目盛を搭載
外装は、Iシリーズのアイデンティティである総金属製ボディを踏襲した。ローレット加工のフード、フォーカスリング、絞りリングに加え、同梱のマグネット式メタルキャップもIシリーズの特徴として引き継いでいる。
CLシリーズでは、フォーカシング動作に直結して回転するフォーカスリングとともに、最短撮影距離から無限遠までを表示する距離目盛を採用した。さらに、絞り値によって変化する被写界深度を目視で確認できる被写界深度目盛も搭載している。同社によると、この被写界深度目盛は、最新機能とクラシカルな印象を両立させるCLのアイコンとしても機能しているという。
防塵防滴に配慮した構造に加え、レンズ最前面には撥水防汚コートを施した。ただし防水構造ではないため、水辺などで使う際は大量の水が掛からないよう注意が必要だ。水が内部に入り込むと、故障の原因となる場合があるという。
製品概要
- 製品名:Sigma 50mm F1.4 CL DG | Contemporary
- マウント:Lマウント用、ソニー E マウント用
- 付属品:レンズフード(LH520-04B / LH520-04S)、フロントキャップ(LCF-52 IV)、マグネット式メタルキャップ(LCF52-02MB / LCF52-02MS)、リアキャップ(LCR III)、ポーチ
- 発売日:2027年 早春(予定。正式な発売日と価格は決まり次第案内)
- 製品の外観や仕様などは変更される場合がある
出典:株式会社シグマ