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最終更新 2026-08-25 10:10
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松戸とルワンダを繋ぐ「なかよし幸蕎麦」プロジェクト、食文化を通じた平和と学びの循環を現地で実践

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは、2026年8月5日から12日にかけてルワンダでPeace Noodle Project「なかよし幸蕎麦」を3回実施しました。千葉県松戸市の就労継続支援B型事業所「ハッピーワーク松戸」および「戸定そば幸」との連携により、そば作り体験を通じて、参加者が食・仕事・教育・平和の繋がりを学び、文化交流を深めました。このプロジェクトは「支援される側から支援する側へ」というインクルーシブな社会モデルの実現を目指しています。

文・webmaster 約8分
松戸とルワンダを繋ぐ「なかよし幸蕎麦」プロジェクト、食文化を通じた平和と学びの循環を現地で実践

ルワンダで「なかよし幸蕎麦」プロジェクトを実施

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは、2026年8月5日から12日の期間、アフリカのルワンダにおいて、Peace Noodle Project「なかよし幸蕎麦」を計3回実施しました。このプロジェクトは、一般社団法人happy choiceが運営する千葉県松戸市の就労継続支援B型事業所「ハッピーワーク松戸」および「戸定そば幸」と連携し、「支援される側から支援する側へ」という新しい社会モデルを食文化を通じて実現するものです。

そば粉をこねる女性と見守る人々

食を通じてつながる国際交流

今回の活動では、そばを届けるだけでなく、参加者がそば粉に触れ、生地をこね、麺棒で延ばし、切り、茹で、そして最後に一緒に味わうまでの全工程を体験しました。言語や文化、年齢の違いを超え、同じ食卓を囲み、手を動かしながら協力することで、人々は自然とつながりを育むことができます。この「なかよし幸蕎麦」は、単なる日本文化の紹介に留まらず、食を通じて互いを知り、学び合い、平和な関係を築く教育プログラムとして展開されました。

ルワンダ滞在中には、Kibagabagaの教員との交流やMiyoveでの地域教育活動を含む、計3回のそば打ち交流が行われました。

室内で食事やワークショップを楽しむ人々

子供が麺棒で生地を伸ばす様子

参加した教員や子どもたちは、そば粉から麺が生まれる工程に興味深く取り組み、実際に麺棒を使って生地を延ばす作業などに挑戦しました。完成品を受け取るだけでなく、自分の手で作る体験を通じて、食材の変化や道具の役割、力の加え方、仲間との協力といった、身近な科学や仕事の仕組みを実践的に学びました。説明する人、挑戦する人、順番を待つ人、応援する人が自然と生まれ、「一緒につくる」こと自体が国際交流の時間となりました。

茶そば作りを説明する様子

アフリカの伝統衣装の人々が笑顔で集まる様子

収穫感謝の記念日に教員たちとそば打ち

8月7日には、約10年にわたり交流を続けているKibagabaga Primary Schoolで、現地教員とのそば打ち交流が行われました。この日は、収穫や食に感謝するルワンダの文化行事「Umuganura」にあたる日でした。なかよし学園プロジェクトは千葉県産のそば粉を持参し、戸定そば幸との交流で培った技術をもとに、教員たちと生地をこね、延ばし、切り、茹で、食べるまでを体験しました。

普段は子どもたちに学びを伝える先生たちが、新しい文化に触れ、試行錯誤しながら学習者になることで、教える側と教えられる側を固定しない学びが生まれました。完成した料理を食べるだけでは分からない、材料、技術、工夫、協力の大切さを共有する食文化交流となりました。

麺を切る男性と見守る人々

Miyoveで「食・仕事・教育・平和」のSYSTEMを学ぶ

8月11日には、なかよし学園プロジェクトが継続的に活動してきたMiyoveで、そば打ち実習が行われました。この日の教育活動では、「SYSTEM」を主要テーマに、身の回りの道具や社会の仕組みについて考察しました。教育によって力をつけ、その力を仕事につなげ、所得を得て生活を安定させ、さらに他者を支えるという循環が、地域と世界の平和につながることを伝えました。

そば作りにおいても、食材を育てる人、粉に加工する人、技術を習得する人、調理する人、届ける人、食べる人といった多くの人々の仕事と役割が連携することで、一杯のそばが完成します。「なかよし幸蕎麦」は、この目に見えないつながりを、子どもから大人までが体験的に理解できる教材となりました。

生地をこねる女性と見守る人々

松戸の福祉と仕事が世界の教育教材に

「ハッピーワーク松戸」は、障害のある方々が、そば店スタッフ、農業スタッフ、そば製品スタッフとして技術を習得しながら働く就労継続支援B型事業所(障害のある方が生産活動を通して働く訓練をする施設)です。運営する「戸定そば幸」では、店舗での接客や調理、そば製品づくりなどを通じ、一人ひとりに合わせた働き方と社会参加を支援しています。

厨房で麺を茹でる調理師

職人が生地を捏ねる様子

なかよし学園プロジェクトはこれまで同事業所を訪問し、利用者が働く姿やそば作りに関わる仕事を学んできました。そこで培われた技術や仕事が海を越え、ネパールに続き、今回のルワンダでも子どもや教員の学びを生み出しました。福祉の現場で「支援を受ける人」と見られがちな人々が、その仕事と技術によって世界の誰かを支える存在になる。これが、なかよし学園プロジェクトとhappy choiceが進める「支援される側から支援する側へ」というインクルーシブな社会モデル(多様な人々が共生し、互いを尊重し支え合う社会のあり方)です。

完成したそばを持つ人々

Peace Noodle Project:麺を一緒につくり、平和をつくる

Peace Noodle Projectは、単に麺料理を完成品として提供する食料支援ではありません。一緒に材料に触れ、作り方を学び、失敗し、助け合い、同じ食卓を囲む過程を、文化交流、食育、科学教育、職業教育、インクルーシブ教育、平和教育へとつなげる取り組みです。日本の地域で生まれた仕事が世界の学びを支え、海外から還ってきた反応が、日本で働く人々の誇りと次の仕事につながる。この循環は、なかよし学園プロジェクトが展開する「世界とつながる学び(CoRe Loop)」の実践でもあります。

プロジェクトの集合写真

関係者からのメッセージ

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト 代表・中村雄一氏のメッセージ

「今回のルワンダでは、先生、子ども、地域の方々と、計3回の『なかよし幸蕎麦』を実施しました。そばは、言葉が十分に通じなくても、一緒に作ることができます。粉に水を加え、生地をこね、麺棒で延ばす。うまくいかなければ、隣の人が助ける。そして最後には、みんなで同じものを食べて笑顔になる。その一連の体験に、平和をつくるための大切な要素が詰まっています。特に大切なのは、松戸の就労継続支援B型事業所で積み重ねられてきた仕事と技術が、ルワンダの子どもや先生たちの学びを生み出したことです。私たちは、誰かを『支援されるだけの人』として固定したくありません。誰もが、自分の好きなこと、得意なこと、日々の仕事によって、世界の誰かを支えることができます。一杯のそばを一緒に作ることから、人と人が出会い、理解し合い、助け合う関係が始まる。Peace Noodle Projectを通じて、そんな小さな平和の場を世界各地に増やしていきたいと思います」

笑顔の男性二人

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト 事務局長・中村里英氏のメッセージ

「今回のルワンダでは、私自身が蕎麦打ちの実演を担当しました。最初は遠慮がちに見ていた子どもたちも、そば粉に触れ、麺棒を手にすると、すぐに目を輝かせました。生地を上手に延ばせると周りから声が上がり、次の人にやり方を教えようとする姿も見られました。そばを一緒に作る時間には、難しい言葉は必要ありません。手の動きを見て、まねをして、失敗したら助け合う。日本とルワンダの子どもたちが同じ台を囲み、自然に学び合っている光景から、食には人の心を開き、距離を縮める力があることを改めて感じました。この活動の出発点には、happy choiceとハッピーワーク松戸の皆さんが、日々の仕事の中で積み重ねてきた技術と努力があります。松戸で大切に育てられてきた蕎麦作りが、海を越え、ルワンダの子どもやお母さん方、先生たちの新しい体験と笑顔につながりました。私たちの役割は、そば粉や技術を海外へ届けて終わることではありません。ルワンダで生まれた笑顔や言葉、子どもたちが挑戦する姿を、今度は松戸で働く皆さんへしっかりと還すことです。自分たちの仕事が世界の誰かを笑顔にしたと実感してもらうところまでが、『なかよし幸蕎麦』であり、なかよし学園プロジェクトのCoRe Loopです。一緒に作り、一緒に食べることから、お互いを知り、大切に思う気持ちが生まれます。これからもPeace Noodle Projectを通じて、誰もが自分の力で誰かを支えられること、そして日常の中から平和をつくれることを、世界の人々と一緒に伝えていきたいと思います」

うどん作りをする子供と大人

ハッピーワーク松戸・戸定そば幸について

一般社団法人happy choiceが運営する「ハッピーワーク松戸」は、千葉県松戸市にある就労継続支援B型事業所です。障害のある方々が、そば店、農業、そば製品に関わる仕事を通じて技術や能力を身につけています。「戸定そば幸」では、店舗経験を持つスタッフによる技術指導と、福祉スタッフによる個別支援を組み合わせ、一人ひとりに合った働き方を支援しています。

戸定そば幸の詳細はこちらで確認できます。

厨房で麺を調理する料理人

なかよし学園プロジェクトについて

特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは、日本国内の学校、自治体、企業、福祉事業所などと連携し、日本で生まれた学び、仕事、技術、教材を海外の教育現場で実装する「世界とつながる学び(CoRe Loop)」を展開しています。物資や教材を届けて終わるのではなく、現地での活用、子どもや教員の反応、手紙や作品などを日本へ還し、次の学びと行動につなげる循環を大切にしています。

団体概要や活動についてはこちらを参照ください。

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