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eスポーツアスリート支援を強化!ハイパフォーマンススポーツセンターに「HPSC ESPORTS LAB」が新設

日本スポーツ振興センター(JSC)のハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)が、eスポーツの国際競技力向上を目指し、「HPSC ESPORTS LAB」を新設しました。スポーツ医・科学や情報面からの支援を強化し、2026年のアジア競技大会に向けた強化合宿もすでに開始されています。

文・webmaster 約3分
eスポーツアスリート支援を強化!ハイパフォーマンススポーツセンターに「HPSC ESPORTS LAB」が新設

設置の背景と目的

近年、デジタル技術の発展は著しく、国際オリンピック委員会(IOC)や国内の競技団体でもeスポーツに関する取り組みが進んでいます。また、現在策定中の第4期スポーツ基本計画においても、eスポーツを含む先端デジタル技術を活用したアスリート支援の推進が示されています。

HPSCは、国立スポーツ科学センター(JISS)を中心に、オリンピック・パラリンピック競技のアスリートをスポーツ医・科学、情報面から支えてきました。このような国内外の動向を踏まえ、eスポーツアスリートの国際競技力向上を支援するため、またハイパフォーマンススポーツ分野における支援と研究を加速させる拠点として、「HPSC ESPORTS LAB」が設立されました。

HPSC ESPORTS LAB JAPANのロゴボードを掲げる男性2人

施設の概要

「HPSC ESPORTS LAB」は、HPSC 味の素ナショナルトレーニングセンター 屋内トレーニングセンター・イースト内に設置され、以下の3つのゾーンで構成されています。

  • eスポーツゾーン:従来のeスポーツ競技(コンピューターゲームをスポーツ競技として捉えたもの)を中心とした研究・支援を進めます。

  • バーチャルスポーツゾーン:現実空間での身体運動をセンサーなどを介してデジタル空間に反映させて競い合うスポーツ(バーチャルスポーツ)に対応した研究・支援を進めます。

  • ウェルビーイングゾーン:アスリートの身体的・精神的・社会的幸福感(ウェルビーイング)に関する研究・支援を進めます。

HPSC Eスポーツラボのプレゼンテーション

施設には視線計測装置、心拍計、脳波計、サーモグラフィなどの機器が導入されており、科学的根拠(エビデンス)に基づいたスポーツ医・科学、情報に関する研究と支援が行われます。大学や研究機関の研究者などと広く連携し、eスポーツを含むスポーツ医・科学、情報面の研究と支援の中核を担う「ハイパフォーマンススポーツハブ」として、国際競技力向上だけでなく、得られた知見を社会やライフパフォーマンス分野(日常生活におけるパフォーマンス向上を指す)へ還元することを目指しています。

HPSC ESPORTS LAB JAPANのロゴが描かれた壁とガラス扉

ゲーミングPCとチェアが並ぶeスポーツ施設

フィットネス機器とレーシングシミュレーターが設置されたトレーニングルーム

緑色の壁とソファがあるモダンなラウンジスペース

強化合宿の実施

「HPSC ESPORTS LAB」を活用した第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)などを見据えた日本代表選手らによる強化合宿は、すでに開始されています。これまでの合宿では、スポーツ医学、スポーツ栄養、メンタルヘルス、睡眠、eスポーツ科学に関する理解促進を目的としたプログラムが実施されました。また、機器を用いた生体データの収集などを通じ、eスポーツの競技パフォーマンス最適化に向けたコンディショニングサポートの実証研究が行われています。

講義を受ける多数の若い参加者

床に座って話を聞く若者のグループ

体組成測定を行うアスリートとスタッフ

脳波測定ヘッドセットを装着してeスポーツを体験する参加者

今後の展望

今後は、非接触バイタルセンシング技術(体に触れずに生体情報を計測する技術)や没入型デジタル技術(AR・VR・MRなど、現実世界と仮想世界を融合させる技術)を活用した研究や支援が推進されます。これにより、eスポーツだけでなく、リアルスポーツの強化現場におけるデジタル機器の効果的活用やアスリートのウェルビーイング支援など、幅広い競技パフォーマンスの向上に繋げられると期待されます。

また、eスポーツ特有の課題に対応するため、HPSC/JISSが持つスポーツ医・科学、情報面の研究と支援の知見を活かし、コンディショニングに関するガイドブックの制作も進められています。eスポーツアスリートとその関係者に向けて、スポーツ医学、スポーツ栄養、メンタルヘルス、睡眠、脳科学などの観点から、アスリートの心身のコンディショニングについて分かりやすく発信していく計画です。

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